子育て世代の動線を考えた家・完成間近です
壁を貼り、収納を作り扉を取りつけると大工さんの屋内仕事もほぼ終わり、完成間近という雰囲気になってきました。
写真は玄関で、奥側は通常の玄関収納(下駄箱・靴箱)です。今回は手前側に、棚のある収納(押し入れ風に見えてしまいますね)をご提案しました。玄関は屋内外の境目にあたるので、物が増えてごちゃごちゃしがち。収納を増やしてすっきりした玄関スペースの方が、ゲストの方に与える印象も良いと思います。
こちらはキッチン室内です。システムキッチンに向かいあう壁には窓があり、窓をはさんで上と下にオーダーのカップボード(収納)がつく予定です。窓の下側には、調理家電がならぶ事を想定して、増設コンセントを設けています。入居後にタコ足配線されても同じ様なものですが、電源容量の関係(使いすぎでブレーカーが落ちる)もありますし、おざなりキッチンは許せないアラキ社長ですから、当然の配慮と言えるでしょう。なお右端に見えているのは勝手口ドアです
洗面脱衣室からキッチンを眺めた所で、いちばん奥に先の勝手口ドアが見えています。前回記事では建具がついていない状態でしたが、当初の設計では引き込み戸でなく普通の開きドアだったのです。動線短縮のこだわりで引き込み戸へ変更した経緯がありました。
屋内の話ばかりが続きましたが、もちろん外部も進んでいます。外壁はALC(軽量気泡コンクリート)のパネルを貼ります。バックが青いシートなのは、切ったりした時の粉塵でお隣に迷惑をかけないための防壁です。
家をまるごと包み込んだ防湿シートの上からパネルをネジ留めして固定します。
ALCパネルは耐火性・断熱性(火災保険の割引が受けられます!)・遮音性が高く、構造強度を増すなど、一般住宅の外壁材として優秀な部類ですが、コストは高めです。
貼り上がりました。パネル同士の継ぎ目は柔軟性のある充填材で埋め、水の浸入を防ぎます。ネジはステンレス製を使い、打ち込んだ痕はこの後で埋めてしまいます。
充填材が硬化したら、吹きつけ塗装です。ALCには水ぬれに弱い弱点があり、塗装が大切になるので、耐久性の高いセラミック塗装です。
写真が暗いのは、吹きつけの飛沫がお隣の家を汚さないよう、養生で足場を密閉した状態になっているためです。塗装職人さんは飛沫を全身に浴びるので完全防備でがんばります。