子育て世代の動線を考えた家・土台を敷きました
コンクリートの基礎部分の上に柱を立てるための材木を固定し、これが上棟の準備段階となります。より専門的には「土台を敷く」と言います。
接合部分は「仕口」と呼ばれ、片側に凹、もう一方に凸を加工しておき、噛み合わせで接合していきます。現在はプレカット(プレ=事前の:カット=加工。材木が工場で加工されてから現場に運び込まれる)が一般的で、これにより現場での加工作業を少なくし、工事期間も昔より短縮できて、コストダウンを実現しているのです。
逆に、昔はなかった作業もあります。土台を基礎と結合するためのボルト穴を開けていきます。頑丈な基礎に足元を固定して建物を安定させる理屈です。画像は穴開けの位置を決める様子です。
土台の木材は、湿気や虫害に強いので、割高ですがヒノキを使います。加工しているとよい香りが漂います!
土台を基礎に載せる前に、土台パッキンを設置します。土台と基礎の間に部分的な透き間をとり、床下の換気ができるようにすると共に、土台の木材の湿気や蟻害を防ぐ仕組みです。昔の木造住宅の足元には四角い換気口があったものですが、開口部があると基礎の強度を弱めてしまう等の理由で、現在ではこのような工法を採っています。
パッキンの上に土台を置きます。基礎から出ていたボルトは土台を貫通している状態です。
ボルトの頭からナットを締め付けて、土台の固定完了。ボルトのピッチは土台と基礎の結合強度に影響があるので一定以上あかない様にします。
接合する所は、カケヤと呼ばれる大きな木づちを使い、調整しながら叩き込む必要があります。キツキツぐらいのはめ合わせでないと強い結合にならないのに、手間がかかるのを嫌ってユルユルのはめ合わせで工場に指定する悪徳業者もあるらしいので要注意です。
こうして土台を敷き終わりました。小さい画像で見づらく恐縮ですが、妙に長いボルトが飛び出している、その理由はまた後日。次回はいよいよ上棟の模様をお伝えできる予定です!