寝屋川市K様邸 2Fの大工工事
解体後、壁や床の「下地」を構成していきます。長年の間に上がり下がり・曲がりひねりしている既存の柱や床に対して、水平・垂直を調整していく地味な造作があってこそ、まっすぐな床・壁になるのです。現状に対してプランの中でどれだけ合理的な作業をできるか、リフォームの場合解体から下地までの段階(最終的には見えなくなる部分)が、手間と知恵の必要なところです。
地味な造作の次は、華のあるフローリング貼りです。施主さんのナチュラル志向により、無垢のパイン(※)フローリングとなりました。
貼り上がった状態です。1Fの栗と比べると節や板目の「表情」が多い感じです。柔らかくて歩いたときの感触がソフトなのはいいのですが、傷つきやすい(へこみやすい)ので、この後すぐ養生でカバーされました。
※パイン…直訳すると「松」ですが、北欧や北米から輸入されるマツ類と、マツに似た木をひっくるめ、主として内装・仕上げ用に使う場合の呼び名(見えない下地に使うものは米松と呼ぶ)。単に松と言えば国産の黒松・赤松を指す事になるため、こう呼んでいるのですが、国産の方が偉くて輸入物だから安物という事にはなりません。